この度は優秀研究発表賞にエントリーして頂きました演者の皆様に対して大変感謝申し上げます。要旨、発表資料、Web上での討論を踏まえて、安全性薬理研究の課題解決や発展等を考慮して、選考委員において議論を重ねた結果、以下の演題を優秀研究発表賞として選定させていただきました。受賞された演者および共著者の方々おめでとうございます。代表者の方には、表彰状と副賞を授与させて頂く予定です。優れた医薬品の開発に貢献するために、継続的に安全性薬理研究に貢献して頂くことを期待いたします。
JSPS優秀研究発表賞選考委員会一同
- ラット脳波を用いた薬剤性痙攣リスクを検出する新規解析方法
○石橋 勇人1)、木下 健一2)、岡村 愛2)、白川 誉史2)、鈴木 郁郎1)
1) 東北工業大学大学院 工学研究科、2)アステラス製薬株式会社 安全性研究所
【受賞理由】
医薬品開発において多大な影響を与えるけいれん発作の潜在的なリスク検出について、脳波波形を分割してその中でも高周波数帯に着目し、主成分解析を用いることでけいれん発作が発現する前の用量でその可能性を検出することができる評価法を示されたことは、今後の創薬研究や安全性薬理における中枢神経系評価への貢献が期待できることから高い評価を得ました。